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ストーリーズ

白内障手術体験
「キッズワークショップ」2017

2017年 8月 10日

医療現場と同じ機器を使い、心に残る体験学習を

2017年8月3日、日本アルコン ウェットラボにて実施

親子のための遊びの学校「原っぱ大学」の小学校1年生から中学2年生までの18名が弊社本社を訪問し、白内障手術の職業体験をしました。

子供たちはソフトコンタクトレンズを実際に触ったり、本物の豚の目の解剖や、医療現場で実際に使用されている機器を使った白内障手術体験を通じ、普段は当たり前のように思いがちな「見える」ことの大切さについて学びました。

コンタクトレンズに興味津々

いろいろな種類のカラーコンタクトレンズから、青や緑などの好きな色を選んで、実際に模擬眼につけてみました。思った以上にレンズが薄くて驚く子供たち。「こんなに薄くて、色がついているのに本当に見えるの?」との疑問に、レンズの仕組みを説明して応える社員。子供たちは熱心に聞きながら、将来自分も使うかもしれないコンタクトレンズを小さな手で興味深そうに、形状や素材の違いを感じ取るように触っていました。

解剖を通じ「見える」について学ぶ

コンタクトレンズを触ったあとは、いよいよラボ室へ移動。キッズドクターに変身です!今年もときわ台村中眼科院長・村中公正先生が講師を務めてくださいました。私たちはなぜ「見える」ことができるのか、村中先生が目の断面図を用いて説明してくださいました。そして私たちが普段得ている情報の約8割は目から入手していて、視覚が重要な五感の1つだと教わります。

「今回使用する豚の目は、人間の眼球に大きさが近く、機器や器具の全ては、本物の先生がこのラボで練習しているものと全く同じです」。村中先生の説明に子供たちと親御さんから驚きの声が起こり、キッズドクターへのスイッチが入ります。

いよいよ豚の目から丸い水晶体を取り出す作業が始まります。最初は眼球を触るのが不安そうな子供たち。でもいざ自分の番になると、勢いよくはさみを入れ、上手に切り分けながら水晶体を取り出していました。

「透き通っていて、きれい!」と口々にする子供たち。文字の上に水晶体を置いてみると文字が大きく見え、水晶体が目の中でレンズの役割をしていることを実感します。
 

いよいよ白内障の手術体験、開始!

白内障手術のビデオを見たら、早速作業を開始!顕微鏡を覗きながら、超音波装置を手に持ち、足のペダルで調整しつつ水晶体を乳化吸引します。その後、人工の眼内レンズを埋め込む、実に細かな作業が続きます。

実際にやってみると3mmほどの切開口が見つけにくく、眼内レンズを入れるのが難しかったようです。上手く入れられた子供の周りからは拍手が沸き起こりました。こんなに緻密で難しいことを「眼科の先生たちは15分程度でやる」との説明に、子供も大人も驚いていました。


<参加者からのコメント>

子供の感想

・「最近白内障手術を受けたおじいちゃんが、どんな手術をしたのかがよく分かりました。」

・「手だけでなく足も使うのが難しかったけれども、とても楽しかったです!」

・「レンズを正しい位置に入れるのが難しかったです。」

保護者の方の感想

・「子どもが顕微鏡を触ってみたいと言っていたので今回参加しました。先生が実際に使用する同じ顕微鏡を使用でき、貴重な機会となりました。」

・「見ていると簡単そうですが、親の私も実際に試してみたら、眼球内の距離感がつかみにくかったです。眼科の先生たちは集中力が必要な細かい作業を、熟練された技で手術されていることがよく分かりました。」

・「本で読むより、実際に体験したほうが子どもの心に残り、体験を話してくれます。今日の体験は、間違いなく心と記憶に残ると思います。」

原っぱ大学 代表 塚越暁さん

「普段は山などに一緒に行って活動している子どもたちの表情や姿が、今日は全く異なり、集中している姿をとても新鮮に感じました。子どもたちは本物の機器を触らせてもらっていることを理解しているため、真剣さが違ったようです。今日のワークショップは、子どもたちにとって大きな経験になったと思います。」

弊社企画担当 サージカル事業本部 荒川智彦

「今年で3回目のキッズワークショップ。例年同様、子どもたちの真剣な眼差しに良い刺激を受けました。保護者の皆様からも『参加して良かった!貴重な経験ができた!』と沢山の声を頂き、良いワークショップとなったことを嬉しく思います。本物の機器を使用し実際に手術体験したことで記憶に残る経験となり、子どもたちが『見ること』や『目の病気』について、より関心を抱いてくれることを願っています。」


<イベント概要>

【開催日】2017年8月3日

【主催】原っぱ大学

【参加者】小学生1年生~中学生2年生 18名

【講師】ときわ台村中眼科 院長 村中公正先生

【プログラム】

・ご挨拶:サージカル事業本部長 ステファン・アイゲンマン
・カラーコンタクトレンズ、アプリ体験
・目や眼科医について、実習の手順説明 :村中先生
・豚眼解剖、白内障手術体験