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ストーリーズ

白内障手術体験
「キッズワークショップ」2018

医療現場と同じ機器を使い、心に残る体験学習を

2018年 9月 20日

2018年8月30日、日本アルコンは、親子のための遊びの学校「原っぱ大学」と組んで、白内障手術の体験ワークショップを実施しました。子どもたちに「見えるしくみ」と「目の大切さ」を知ってもらうための半日のプログラムです。4回目となった今年は、21名の小学生を東京・虎ノ門にある、日本アルコン本社のウェットラボ(眼科手術体験スペース)にお迎えしました。

医療現場で実際に使用されている手術機器を使って、白内障の手術体験に取り組む子どもたちの生き生きとした姿を、当日のプログラムの流れに沿ってご紹介します。

12:30  日本アルコン本社に到着、コンタクトレンズを触る体験からスタート!

コンタクトレンズを初めて触る子どもたち。素材による触り心地の違いや、裏表の違いを学びます。カラーコンタクトを装用すると自分がどのように見えるかを体験できるアプリにワクワク。

「コンタクトに裏と表があるの?」、「(カラコン体験アプリに写った自分の写真を見て)カラーコンタクトをつけたら、目がこんな色になるんだって!」と初めてのコンタクトレンズに興味津々。

13:30  「原っぱ大学」塚越学長からワークショップの流れを説明 手術着に着替えて準備完了!

「原っぱ大学」の塚越学長からプログラムと注意事項の説明を受けた後、子どもたちは、アルコン社員に手伝ってもらいながら、手術着とゴム手袋、靴カバーを身に着けていきます。

「ゴム手袋が、ちゃんと入らない!」と悪戦苦闘するも、一旦着替えの準備が整うと、小さな眼科医に見事に変身!「(手術体験で使う)豚の目が気になるけど、楽しみです!」「本物の機械や解剖があるので少し怖いし、どういう感じかよくわからないので、ちゃんとできるか不安です…」とこれから始まる手術体験に、期待と緊張が高まります。

13:35 サージカル事業本部長 リック・コズロスキーが英語であいさつ

「皆さんが今、座っている椅子に、眼科医の先生たちも実際に座って白内障の手術の練習をしています。今日は皆さんが眼科医になって目の勉強をしてください。」とコズロスキー本部長が話すと、「そうだよ、これからお医者さんになるんだよ!」と声があがります。手術着を着た小さな眼科医たちは、白内障手術体験を待ちきれません。

13:40 豚眼(とんがん)を解剖して、村中先生から「見える」仕組みを学ぶ

まず、ときわ台村中眼科の村中先生から、五感の中でも視覚は人間が得る全情報量の80%を収集している重要な器官であるため、生活する上で見えることはとても大切であること、そして、目から入った情報が脳で認識されることで初めて見えるということを学びます。

その後、眼球の仕組みを学ぶために、人間の眼球の大きさに近い本物の豚の目を解剖。豚の目をハサミで半分に切開し、硝子体・水晶体・網膜を取り出します。

 眼球は弾力があるので、「硬くてなかなかハサミで切れない!」と切開が思うように進まないチームもありましたが、とろみのある透明の硝子体を見ると「きれいなスライムが目から出てきた!」と喜びの声。その後に出てきた透き通った楕円型の小さな水晶体を触ると「やわらかいし、冷たくて気持ちいい!」「文字の上に置くと、文字が大きく見えるよ!」、と初めての体験に胸を躍らせます。

14:00 白内障手術体験、いよいよ開始!

まずは白内障手術の実際の動画を見て、村中先生から手術のやり方についての説明を受けます。作業は2つあり、1つは水晶体を超音波で乳化して吸引すること、2つ目は眼内レンズという人工のレンズを挿入することです。

いよいよ、顕微鏡を覗きながら、超音波の器具を手に持ちます。片足でペダルの吸引力を調整しながら水晶体を砕き、吸引する作業は器用さが要求されます。難しいと声を上げる子も、アルコン社員に手助けしてもらいながら、なんとか完了。水晶体を吸引した後は、精神を集中させて、黄色い小さな眼内レンズを慎重に目の中に入れていきます。これで手術は無事成功です!

 「メスで切って吸うとき、泡でよく見えなかった」

「レンズを入れるのは大丈夫だったけれども、水晶体の吸ってよいところと、ダメなところを見分けるのが難しかった」

「ただ見たり聞いたりするだけでなく、本当の機械を使って手術を体験できてよかった、また来たい!」

無事、白内障手術を終えた子どもたちは、興奮した様子で話していました。

低学年の子どもたちは、ちゅうちょせず勢いよく作業を進めていました。一方で、高学年の子どもたちは、2~3mm程度の切開やレンズ挿入といった細かい作業を丁寧に行い、きれいに白内障手術を終わらせていました。

16:00  全プログラム終了「おつかれさまでした!」

手術着を脱いだ後は、村中先生への質問時間です。

実際に解剖や手術を体験することで「見ること」や手術について興味が湧いた子どもたち。「何回練習すると先生になれるのか」、「豚以外の目は使うのか」、「チンパンジーの目は手術できるのか」など、質問が途切れることはありませんでした。

日本アルコンは、子どもたちに「見えること」の大切さを知ってもらい、目の健康に関心を持ってもらえるよう、アイケアのリーディングカンパニーとして今後もこのような活動をサポートしていきます。